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正心調息法
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正心調息法説明図pdf
(青山講習会資料)
正心調息法WEB講座/前段の説明
腹式呼吸 丹田
■腹式呼吸とは?
呼吸「法」と言えば、まず例外なく腹式呼吸になります。ではどういうものを腹式呼吸というのでしょうか。

人間に限らず、肺呼吸をしている動物の肺はその体の中のかなり大きな部分を占めています。これは不必要に大きくなっているわけではありません。必要だからこそそれだけの大きさを持っているわけですから、それを有効に使うことは重要なことになります。

また、人間の器官には、肺、心臓等々の植物性器官と、随意筋などに代表される動物性器官があります。植物性器官は基本的には自律的で疲れを知らない器官であり、例えば夜中に寝ているときでも休みなく働いています。対して、動物性器官は強大なパワーを発揮するものの疲れやすい面があります。
動物が水の中から陸上に上がり、食べ物を求めて動き回るための適応の過程で、植物性器官もだんだん動物性器官、特に筋肉の支配を受けるようになりますが、その中でも肺は随意筋の支配も受けるようになります。つまりは、肺を使う呼吸というのは動物性器官である随意筋も使うため、疲れやすく、したがって手を抜きがちになりやすいという面を持っていると言えるのかもしれません。

まずは、腹式呼吸とは、ともすれば手抜きになりがちな呼吸を意識的に深く行い、肺の大きさに見合った本来の機能を最大に発揮させる手法と言えるのではないでしょうか。

肺とその役割
左下は肺の極簡単な図ですが、上部を尖っているので肺尖(はいせん)、下部を肺底(はいてい)と呼びます。
塩谷博士は、いわゆるラジオ体操式の両腕を挙げたり、肩を動かしたり、胸を反らすような深呼吸について、それは肺尖にしか空気が入らない、むしろ「浅」呼吸であると言われます。

肺はご存知のようにガス交換の機能を果たしています。身体中を駆け巡った血液が体内での燃焼の結果としての老廃物である二酸化炭素を運んできて排出し、新たに新鮮な酸素を受け取ってまた身体に流れていきます。
多少図式的な言い方にはなってしまいますが、もし呼吸が浅くて肺尖にしか空気を吸えなかったとしたら、肺底のほうにきた血液はどうなるのか。二酸化炭素は渡せるものの、新たな酸素は受け取れずにまた流れていかなくてはならないことになる。それが現代人が陥っている「酸欠」の要因である、というのが博士の指摘です。

肺底まで空気を吸い込むためには?
肺は上図のように横隔膜に乗った形になっています。横隔膜も実際にはこんな真っ直ぐな形ではないようですが、それを引き下げることが出来れば、そこに乗っかっている肺も必然的に下に引っ張られて、より深く息を吸い込むことが出来る。

ですが、しゃっくりはこの横隔膜の痙攣によって起こりますが、この横隔膜は不随意筋です。本来は人間の意志で動かせる部分ではありません。それではどのようにすれば横隔膜を引き下げることが出来るのか。実はそれが腹式呼吸だということになります。
つまりは、下腹部を膨らませるように空気を吸い込むことで横隔膜を引き下げると、その結果として肺が下に引っ張られて肺底にまで空気を送り込むことが出来る。

それを信じ込んでいたかということは別ですが、それに気付くまでは私も漠然と下腹部にまで空気が入っているような気になっていました。しかしながら、肺が身体の中の大きな部分を占めるといっても、いくらなんでも下腹部にまで肺が引き下がるわけはありません。
そうではなく、下腹部を膨らませるように空気を吸うことによって横隔膜を引き下げる、ということが腹式呼吸のポイントであったわけです。

吸う量よりも、より深く吸うことに意識を向ける
腹式呼吸というと、沢山吸うことに気持ちがいきがちです。

ですが、講習会に参加いただいた内科医の方に話を聞きますと、肺活量が大きいということと、酸素の摂取効率がいいということは、必ずしもイコールではないそうです。酸素の摂取効率ということを考えるならば、量を多く吸うことではなく、肺の中にいかに満遍なく酸素を行き渡らすことができるか、そちらの方がより重要だとのこと。正心調息法というのは量よりも深く吸うことに重点を置いた呼吸法なのではないかとと言われていましたが、私もそう思います。

量を意識すると、人間は胸を動かしたり肩を上げたりしがちになります。正心調息法は空気を直接丹田に押し付けるように吸っていきます。したがって、上体は全く動きません。この辺り気をつけていただいて、「量」にではなく、「より深く吸う」ことに意識を向けて実修してください。
■丹田の位置
腹式呼吸にもいろいろな手法があります。
一度胸に空気を入れて、その後に肺底にも空気を入れるというものや、吸うときにお腹をへこませて、吐くときにお腹を膨らますという逆式と呼ばれるものもあります。
正心調息法は、吸うときにお腹を膨らませ、吐くときにお腹を凹ますタイプの順式です。そして吸うときには上体は動かさず、直接丹田に向かって空気を押し付けるやり方を取ります。

正心調息法の説明の中では、何回か丹田という言葉が出てきますので、ここで説明しておきます。
ただ、丹田にもいろいろな説があるようです。ここでは塩谷博士はそう考えているという意味での丹田の説明になります。

丹田の位置については、よく「臍下三寸」などと言われます。塩谷博士は、そう言ってしまうと丹田は体表にあると思ってしまいがちであるけれど、そうではないと言われます。

図の楕円はお臍の下7cmくらいのところを輪切りにしたものです。その楕円に内接するように丹田の「田」という字を書きます。その縦棒と横棒の交差したところ、お腹の皮と背中の皮の真ん中、つまりは身体の真芯にあるのが丹田であるというのが、博士の説です。
留意をしていただきたいのは、下腹部を膨らませるということに意識を向け過ぎると、お腹に力が入りすぎて、塩谷博士の言われる「腹壁呼吸」になりがちなことです。
肺は前方だけではなく、前後左右に広がります。イメージとしては、丹田のある平面に丹田を重心にして水袋を置くような形です。水袋を置けば、重力によって一方だけではなく四方八方に広がりますよね。そのように吸ってください。
余談ですけど・・・

たしかに現代人は呼吸が浅くなっているようです。
若い人の場合は違うようですが、年配者の方が入院すると指の先にサックを着けて血中酸素濃度を常時測ります。95%以上あれば問題ないようですが、例えば2001年に他界した私の父などは、最期の頃は酸素吸入器を口に着けていても60%に行くか行かないかという状態でした。

正心調息法を実践されていた年配の女性、Aさんが入院しました。Aさん自身については2度ほど血中酸素濃度を測っただけで、指サックは外されたそうです。恐らくは問題ないということだったのでしょう。ですが、同室の患者さんたちはやっぱり数値が低い。そこでAさんは同室の方の枕元に行って、正心調息法とは言わなかったそうですが、腹式呼吸はいいですよ、と奨めて一緒にやってみました。すると同室の方たちは皆さん数値も回復して、退院されていったそうです。
つまりはしっかり深呼吸さえすれば、血中酸素濃度は正常値に戻るということのようです。病院によっては、術後の回復に効果があるということで、手術前の患者さんに腹式呼吸の練習を奨めている所もあるようです。

2004年のアテネオリンピック前には、オリンピック選手が酸素入り缶を吸っているテレビ・コマーシャルが流されていました。上記のような話を知ると、日常深い呼吸に心がけてさえいれば、余程空気の悪いところでない限りは、あまり必要のないことなのではと思えてしまいます。人間の身体に本来備わっている機能を、普通に、有効に使うということが重要なのではないでしょうか。
腹式呼吸とは?   丹田の位置
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